K-POPライブの醍醐味!掛け声(応援法)の魅力を徹底解説

K-POPライブの醍醐味!掛け声(応援法)の魅力を徹底解説 文化

K-POPライブや音楽番組では、ファンが声を揃えて応援する「掛け声(応援法)」が耳に残りますよね。

今回は、K-POPアーティストのステージには欠かせない「掛け声」の種類やグループごとの特徴、K-POPの掛け声文化の魅力を紹介

さらに、初心者でも安心してライブで掛け声が楽しめるよう、練習方法現場でのマナーまでわかりやすく解説します。

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K-POPの掛け声(応援法)とは?

K-POPの掛け声とは、K-POPアーティストのパフォーマンス中にファンが一斉におこなう“コール”のことです。韓国語では、「応援法(응원법/ウンウォンボブ)」と呼ばれています。

グループごとや楽曲によって異なる掛け声が存在し、主にライブや音楽番組などでステージの盛り上がりをさらに高める役割を果たします。

また、アーティストに愛と応援の気持ちを伝える重要なK-POP文化のひとつとして、韓国のみならず世界中のK-POPファンに浸透しています。

曲に合わせて「構成・内容」が細かく決まっている

K-POPの掛け声は、単なる合いの手ではなく、曲ごとに綿密な構成と内容が設定されているのが大きな特徴です。

イントロ・Aメロ・サビ・間奏など、楽曲の展開に合わせて、どこで何をどう叫ぶかが細かく決まっており、リズムや歌詞と一体化するように緻密に設計されています。

特に、サビ前・間奏・ラストなど、曲が盛り上がる部分にはファンの掛け声がより多く入るように構成されていることが一般的です。

事務所が公開する「公式」がスタンダード

K-POPライブや音楽番組でファンがおこなうK-POPの掛け声ですが、ファンが作るのではなく公式に決められたものが一般的です。

多くのグループでは、新曲のリリースに合わせて事務所が公式の掛け声を発表

YouTubeやファンクラブを通じて、歌詞カード上の「応援法ガイド」やメンバーたちがお手本を見せる「動画」として公開されます。

一方で、すべての曲に公式の掛け声があるわけではなく、ファンが自発的に考案する非公式の掛け声も存在します。SNSやYouTube動画を通じて定着し、事実上の定番になることも珍しくありません。

なかには、アーティストが気に入って公認として採用されたり、メンバー自身が提案をすることも。

つまりK-POPの掛け声は、公式とファンがともに作り上げるK-POPならではの応援スタイルであり、ファンの声もステージを構成する一部となる、K-POPの独自文化なのです。

K-POPの掛け声の種類は?タイプ別に解説!

K-POPの掛け声は、ただ叫ぶだけではなく、楽曲の構成や展開に合わせて多様なスタイルに分かれています。

ここから、代表的な掛け声の種類を紹介します。それぞれのグループや楽曲によって異なるため、覚えるほどにライブの楽しみが深まりますよ。

① 名前コール型

メンバーの名前を順番に叫ぶ、K-POPの掛け声のなかでも最も基本的なスタイル。

主に、イントロや間奏、アウトロなどで、メンバーの名前を順番に呼ぶスタイルで、どのグループも年齢順に呼ぶのがスタンダードです。

活動名を使用するグループと、BTSやSEVENTEENのように活動名を使用するメンバーが多いものの本名をフルネームで呼ぶグループもあり、基本的なスタイルといえども初心者には難易度の高い掛け声です。

【グループ例】
▪️BTS

→「キム・ナムジュン!キム・ソクジン!ミン・ユンギ!チョン・ホソク!パク・ジミン!キム・テヒョン!チョン・ジョングク!BTS!」

② 決めフレーズ/サビ強調型

主に、サビなどのキラーフレーズや、特徴的なリズムに合わせて揃える掛け声。

楽曲のなかでも、特に耳に残るフレーズが使われているので、覚えやすいのが特徴です。

【曲例】
▪️TWICE「Cheer Up」

→ サナのキラーパートでもある 「〜shy shy shy!」のタイミングの掛け声

▪️ITZY「WANNABE」
→ サビの「(I wanna be)me, me, me!」の掛け声や、最後のサビ部分の 「I don’t wanna be somebody〜 Just wanna be me, be me!」の合唱

③ 合いの手型

歌詞の合間に、短いコールを入れるタイプが「合いの手型」です。

コールアンドレスポンスの要領で、アーティストの歌に続いて同じ歌詞を繰り返すなど、短く返すスタイル。

アップテンポな曲に多く見られ、リズムを際立たせてライブでの一体感を高めるポイントになります。

【曲例】
▪️NCT127「Kick It」
「New thangs! New thangs! New thangs!」「Bruce Lee! Bruce Lee! Bruce Lee!」など、繰り返されるキリングパートを叫ぶ

④ 振り付け連動型

ダンスや歌詞と一体になった掛け声

ファンが振り付けを真似するシンプルなものから、掛け声だけに合わせてペンライトの動きがプラスされたものなど、見た目でも一体感を演出するのが特徴です。

【曲例】
▪️SEVENTEEN「Left & Right」
→ サビの「Left and right, Left and right, Left and right!」の歌詞に合わせて「좌(左)〜〜〜! 우(右)〜〜〜!」と叫びながらペンライトも揺らす

K-POPの掛け声文化の誕生と魅力

K-POPの掛け声の発祥

K-POPの掛け声の発祥は、1990年代後半のK-POP第1世代に遡ります。

当時絶大な人気を博したH.O.T.の2ndフルアルバムのタイトル曲「Wolf & Sheep」で、放送審議規制により削除された歌詞をファンが代わりに歌ったのが始まりといわれています。

その後、1999年の4thフルアルバムのタイトル曲の「I Yah!」から正式に取り入れるようになった掛け声は、「○○ サランヘ!」など、メンバー名+短いメッセージが主流に。

また、当時は事務所ではなく公式ファンクラブ「Club H.O.T.」の役員団が自ら掛け声を作っていました。

第2世代になると掛け声がより体系的かつ公式化し、第3世代以降はパフォーマンスの一部として戦略的に組み込まれるように変化していきました。

ファンとアーティストの一体感を生む特別な瞬間

K-POPの掛け声は、ただの応援ではなく、アーティストとファンが一緒にステージを作り上げるK-POP特有の参加型の文化です。

コンサート会場で数千人が同じタイミングで声とペンライトを合わせる光景は圧巻。ライブ全体が1つの演出になり、感動的な一体感が生まれます。

また、掛け声によって音源とは違うライブバージョンの魅力が引き出されるだけでなく、グループによっては掛け声が入って完成する曲もあるほどです。

ファン同士の連帯感・結束力が強まる

さらに、一緒に練習したり、成功させることでファン同士の絆が深まるのもK-POPの掛け声の持つ力です。

特に、新規ファンにとっては、掛け声を覚えてほかの人と声を合わせることができると「自分もそのコミュニティの一員になれた」と感じることができるというメリットも。

コンサートで隣の人と一緒に声を出し合うことで、初対面でも自然と仲間意識を感じることができます。

世界中のファンが言語を超えてつながるツール

K-POPの掛け声の多くは韓国語ですが、グローバルな応援文化として世界中のファンが参加しています。

SNSやYouTube動画を通じて国籍問わず練習が可能で、音や流れで覚えることもできるため、海外公演でも現地ファンが完璧な韓国語の掛け声を披露することは珍しくなく、言語や国籍を超えて、世界中のファンがライブで一体感を感じる要素になっています。

グループ別の掛け声の特徴

 BTS|“ARMYの誇り”!フルネームコールと完成度の高さ

活動名のを使用するメンバーが大半であるにもかかわらず、メンバーの本名をフルネームで順番に呼ぶ独自スタイル

敬意と愛情が込められており、ARMYとの深い信頼関係が感じられます。

さらに、タイミング重視の精密設計も魅力。緻密なタイミングを完璧に合わせる完成度の高さこそが、強い連帯感を持つ“ARMYの誇り”となっています。

TWICE|初心者でも覚えやすい​​!かわいい“合いの手”スタイル

数々のキャッチーなヒット曲で大衆的な人気を得てきただけに、TWICEの掛け声は誰でも覚えやすい合いの手スタイルが特徴です。

名前コールも定番ですが、TWICEの名前コールは2パターン

「TT」「LIKEY」「What is Love?」などでおこなうフルネームを叫ぶスタンダードバージョンと、「FANCY」「Feel Special」での、メンバーの頭文字だけをとって「ナ・ジョン・モ!サ・ジ・ミ!ダ・チェ・ツ!」と叫ぶ略称バージョンがあります。

SEVENTEEN|13人の名前を揃える“団結”の象徴

複雑でリズミカルな掛け声は、SEVENTEENの公式ファンクラブ「CARAT」の腕の見せどころ。

楽曲によって構成が異なり、リリース毎に難易度も増していくので、やりがい抜群です。

なかでも、超高難度かつライブでの一体感が凄まじいことで有名なのは「HIT」。

特に、終盤では長いパートを大合唱したあと、13人の名前を年齢順に叫び、すぐさま今後は逆順に叫ぶ部分は、集中力とエネルギーを要する構成です。

Stray Kids|ビートに合わせてリズムよく!“攻め”の掛け声

掛け声を「Feat. STAY」と称するだけに、掛け声がもう1つのパートのように楽曲の一部になっているのが大きな特徴

ビートに合わせてリズムよく叫ぶ、力強くスピード感のある攻めのコールスタイルも魅力です。

K- POPの掛け声に挑戦!練習方法は?

K-POPライブの醍醐味でもあり、推しやほかのファンたちと一体感になれる「掛け声」。

初心者でも安心の練習方法を紹介します。

ライブをもっと楽しむための第一歩を踏み出しましょう!

基本!公式ガイドを確認する

K-POP第2世代から、掛け声が公式的なものと進化していったことで、主に歌詞カード形式の「公式・掛け声(応援法)ガイド」が公開されるようになりました。

https://bts-official.jp/project/cheering.php

さらに、第3世代以降になると、メンバーたちが掛け声を教えてくれる「掛け声ガイド動画」を公開するのも主流に。

今では、多くのグループがアルバムリリースに合わせて、タイトル曲の「掛け声ガイド動画」を公式YouTubeチャンネルで公開しているので、メンバーたちと一緒に練習してみましょう。

ファン作成の練習動画や解説サイトを活用

初心者や、ハングルが読めない人でも練習しやすいよう、ファンがSNSなどで字幕付き動画や掛け声ガイドをシェアしています。

カタカナ表記のほか、ローマ字表記や日本語訳つきの動画も多数あり、高難易度の曲はゆっくりのテンポから練習が始められるスローバージョンの動画も。

「グループ名+タイトル+掛け声、または応援法」で検索して、お気に入りのガイドで練習しましょう。

気を付けるべきK-POPの掛け声のマナーとは?

タイミングを守る

K-POPの掛け声の鉄則は、決められた場所だけで入れること

K-POPの掛け声は、楽曲の一部であるかのように緻密に設計されている楽曲も多いだけではなく、声を合わせることでファン同士の連帯感、さらにはアーティストとファンが一体となってステージを完成させるためのものです。

掛け声以外のところで勝手に声を出したり、静かに聴くべき場面などで叫ぶのはマナー違反になるので、注意しましょう。

周囲への配慮

コンサート会場では、周囲の人と息を合わせる気持ちが大切です。

声の大きさやペンライトの振り方にも配慮し、周囲の人に迷惑がかからないように注意しましょう。

「掛け声」はあくまで応援!初心者も温かく受け入れる姿勢を

ファンになりたての初心者や、初めてコンサートに参加した人など、掛け声に慣れていないファンも多くいます。ミスをしても責めたりせずに、一緒に楽しむ雰囲気作りが大切です。

掛け声はアーティストへの愛情表現のひとつであり、あくまで「応援」であることを忘れずに。正しくやることよりも、心を込めて一緒に盛り上げることを心がけましょう。

④ SNSでの共有マナー

自作の練習ガイドや動画をSNSにアップする際は、公式ガイドと混同されないようにしましょう。

また、メンバーの名前の読み方や発音の表記などに、誤りがないように配慮しましょう。

「掛け声」で完成!アーティストとファンが一緒にステージを作り上げる参加型のK-POP文化

K-POPの掛け声は、ファンがライブの一部になれる、K-POPならではの特別な応援スタイルです。

掛け声を覚えてライブで叫べば、推しとの一体感もよりグッと高まって感動も倍増。

K-POPライブに参加するときは、1曲でも多くマスターしてステージを盛り上げましょう!

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