SNSや街中で「HAPPY BIRTHDAY ○○」という広告を見かけたことはありませんか?
それはファンが自らの手で企画・出資しておこなう「センイル広告」と呼ばれる応援活動、いわゆる“推し活”のひとつです。
もともとは韓国でK-POPアイドルの誕生日を祝うために始まった文化ですが、今では日本や世界中に広がり、アーティストだけでなく俳優や声優など、さまざまな“推し”を祝う手段として定着しています。
本記事では、センイル広告の基本から、実際の出し方・注意点・最新トレンドまでをわかりやすく解説します。
チケジャムは、300万人以上が利用する安心・安全のチケットフリマです。購入代金を運営が一時お預かりする「安心決済」で、取引完了までしっかりサポート!ライブから舞台、スポーツまで、幅広いジャンルのチケットが見つかります。
\ 登録無料・すぐに取引OK! /
センイル広告とは?
「センイル広告」とは、主にファンが推しの誕生日を祝うために出す応援広告のことです。
駅構内やバス停などのデジタルサイネージや大型の街頭ビジョンなど、形式はさまざま。
韓国では長く続く応援文化のひとつで、BTSやTWICE、SEVENTEENなど人気グループのメンバーの誕生日には、ソウル市内のあちこちにセンイル広告が掲示される光景が恒例となっています。
こうした文化がSNSを通じて海外へ広まり、現在では日本でも渋谷、新大久保、原宿などを中心に多くのセンイル広告が登場しています。
センイル広告は、広告と呼ばれながらも営利目的ではなく、ファンの愛と熱量を形にしたまさに“参加型のお祝い”として、近年人気を集めている推し活のひとつです。
センイル広告が持つ意味
センイル広告は単なる宣伝ではなく、ファンから推しへの“愛のメッセージ”です。
応援する気持ちを形にすることでファン同士のつながりが生まれ、コミュニティが活性化。また、街を彩る広告を通して、一般の人にも推しの存在を知ってもらえるきっかけにもなります。
さらに、同じ推しの誕生日を祝うことで、国や言語を超えて世界中のファンが一体感を共有できる点も魅力です。
センイル広告は、ファン文化の成熟とともに、今後も多様な形で発展していくと考えられます。
センイル広告の発祥・ルーツ
ファン文化研究や広告メディア分析によると、センイル広告が流行した背景として、2016年に始まった韓国のオーディション番組『PRODUCE 101』の影響が非常に大きいといわれています。
この番組は、複数の練習生を候補に、“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者の投票で最終デビューメンバーを決定する形式を取っており、ファンが推し練習生を応援するために「見える形で支援したい」というモチベーションを刺激したと考えられています。
特に2016年あたりから、この番組をきっかけに、駅構内や街頭ビジョンなどに投票を呼びかける広告が出され始め、応援広告文化が拡大。
また、日本においても『PRODUCE 101 JAPAN(通称:日プ)』 が始まったことで、公式が練習生の写真やロゴ素材を「応援素材」として期間限定で使用可能にするシステムを設け、ファンが広告を掲出しやすくなる土壌が整ったとみられています。
センイル広告がどこから始まったのかを厳密に特定するのは難しいですが、メッセージ広告や新聞広告、ファン有志ポスターなどの広告文化は以前から存在していたことが記録されており、センイル広告の原型は多様なファン文化の延長線上にある可能性が高いといわれています。
センイル広告の種類
センイル広告の形は、その文化の発展と拡張とともに年々多様化しています。
ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
地下鉄・駅構内・バス停のデジタルサイネージ
韓国では、地下鉄駅構内やバス停に設置されたデジタルサイネージが、センイル広告の定番スポット。
特にソウルの地下鉄2号線・江南(カンナム)駅や弘大入口駅、蚕室(チャムシル)駅などの、若者が多く行き交う路線では、アイドルの誕生日や記念日に合わせて次々と広告が掲出されています。
なかでも、駅構内の壁面やエスカレーター横のスクリーンなどは視認性が高く、日常の通勤・通学の中でファンが「推しを見つける瞬間」を楽しめる場所として人気を集めています。
日本でも、渋谷駅や新大久保駅など、K-POPファンが多く訪れるエリアを中心にデジタルサイネージ広告が増加中です。
大型街頭ビジョン
センイル広告としてもうひとつの代表的な形が、都市の中心部にある大型街頭ビジョンを使った映像広告。
韓国では、江南(カンナム)の「COEX K-POPスクエア」、明洞(ミョンドン)、弘大(ホンデ)など、ソウルの人通りの多いエリアが定番の掲示場所です。
動画掲示も可能で、夜間でも鮮やかに映えるビジュアル演出が特徴。
日本では渋谷・新宿・心斎橋などに設置された屋外ビジョンを中心に展開されており、韓国と同様に「ファンの愛を形にする広告」として広がりを見せています。
カフェ装飾・カップホルダーイベント
カフェを会場に行われる「センイルカフェ」や「カップホルダーイベント」は、ファン同士の交流を目的とした、体験型のセンイル広告です。
韓国では、弘大(ホンデ)やカロスキル(新沙洞・街路樹通り)など、トレンドエリアのカフェが会場になることが多く、店内にはバナーやフォトパネル、メッセージボードが飾られ、ドリンク購入者には推しの写真入りカップホルダーやポストカードが配布されます。
装飾の完成度や来店特典の高いデザイン性から、SNSで拡散されるケースも多い人気スタイルです。
日本でも新大久保・渋谷・大阪の心斎橋などで開催され、カフェオーナーとファンが協力して空間を作り上げる文化として定着しつつあります。
デジタル広告(SNS/YouTubeなど)
SNSや動画配信プラットフォームを活用したデジタル広告は、センイル広告のなかでも近年特に人気の高い形式です。
X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、YouTubeなどで、バナー広告や動画広告を掲示することで、国内外のファンはもちろん、一般ユーザーにも広くメッセージを届けることができます。
また、ハッシュタグキャンペーンやショート動画を組み合わせることで、自然な拡散効果が期待でき、推しの誕生日を世界規模で祝うイベントにも発展。
YouTubeのプレロール広告(動画再生前に流れる広告)やTikTokのインフィード広告は、ファンの創作活動とも相性が良く、映像演出やBGMを工夫することで、印象的なセンイルプロモーションを演出できます。
デジタル空間ならではの柔軟さと即効性を活かし、グローバルファンが一体となって推しを祝えるのが魅力です。
付箋(ふせん)広告
「付箋(ふせん)広告」は、ファンが直接メッセージを書いて貼ることで完成する参加型のセンイル広告です。
韓国では地下鉄駅構内やカフェの一角などに特設スペースを設け、推しへのお祝いメッセージや応援の言葉を付箋に書いて掲示するスタイルが人気。
特にソウル・弘大(ホンデ)や明洞(ミョンドン)などの主要エリアでは、カラフルな付箋で壁一面が埋まるほどの光景も見られます。
日本でも、東武・池袋駅のオレンジボードなどの駅構内のほか、イベントスペースを利用して開催されるケースが増えており、SNSでの拡散を通じて共感の輪が広がっています。
ファン同士が手作りで温かい空間を作り上げる点が特徴で、広告というより「ファンレターが集まるアート作品」としての側面も。
コストを抑えつつ、気持ちを直接届けたいファンに人気のセンイル企画です。
センイル広告を出すには?
センイル広告を「出す側」になるには、いくつかのステップがあります。
広告の種類や規模、予算、掲出場所によって手続きや準備内容は異なりますが、個人でもグループでも挑戦することが可能です。
最近では代行サービスやサポートを提供する企業も増え、初心者でも実現しやすい環境が整ってきました。
ここからは、センイル広告を出すための基本的な流れや必要な手続きなどを、実践的な視点からわかりやすく紹介します。
① 企画・チーム作り
最初のステップは「誰の」「どんな形の」広告を出したいかを決めること。
個人でおこなうことも可能ですが、SNS上で仲間を募り、複数人で協力して企画するケースが一般的です。
X(旧Twitter)やInstagramで「#センイル広告企画」などのハッシュタグを使って呼びかけると、同じ推しを応援する仲間が集まりやすくなります。
ファン同士で協力して作る過程自体も、コミュニティの絆を深める楽しみのひとつです。
② デザイン・広告枠の選定
企画・チームが立ち上がったら、次はデザインと掲示場所を決めましょう。
デザインは、利用可能な写真やイラスト、メッセージを組み合わせて、推しのイメージに合った世界観を表現するのがポイント。
掲示場所は、企画の趣旨やデザイン、予算に合わせて設定するのがおすすめです。
予算目安
掲示場所や期間によって費用は大きく変わります。
| 日本 | 大型街頭ビジョン | 3〜60万円 |
| バス停デジタルサイネージ | 20万円〜 | |
| 駅構内デジタルサイネージ | 2万円〜 | |
| カップホルダー | 3〜20万円 | |
| 韓国 | バス停デジタルサイネージ | 6〜40万円 |
| 駅構内デジタルサイネージ | 2〜40万円 | |
| アメリカ | タイムズスクエア大型ビジョン | 25〜150万円 |
| SNS広告 | 3万円〜 | |
最近ではクラウドファンディングを使って資金を集めるケースが主流ですが、企画の透明性と説明責任を大切にしましょう。
③ 出稿業者・広告代理店に申し込む
掲示希望場所やデザイン案が固まったら、出稿業者や広告代理店に申し込みます。
個人で掲示場所に直接契約するのは難しいケースが多いため、専門の代行会社を利用するのが一般的。
掲示場所の空き枠の調整から、デザインや審査の手続きも代行してくれます。
また、公的な広告スペースでは、政治的・宗教的内容、肖像権の侵害などが厳しくチェックされます。審査を通過すれば、入金→制作→掲示へと進みます。
広告期間はおおむね1週間程度が多く、誕生日当日を含めて設定するのが定番です。
掲示が始まったら、SNSでハッシュタグをつけて拡散し、ファン同士でお祝いを盛り上げます。
④ 事務所へ許諾申請を行う
センイル広告でアーティストの写真や映像を使用する場合には、所属事務所への許諾申請が必須です。
許諾なしで掲示すると肖像権や著作権、パブリシティ権の問題が生じる可能性があるため、安全に実施するためには必ず確認しましょう。
申請の手順は、まず公式サイトやファンクラブで広告ガイドラインの有無を確認することから始まります。
事務所からの承認が下りて初めて、安心してデザインや掲示作業に進むことができます。
センイル広告を出す際の注意点
センイル広告はファンの想いがこもった素敵な文化ですが、守るべきルールもあります。
まず、推しの写真や名前を無断で使うことはできません。
必ず所属事務所の方針を確認し、許可を得るか、宣伝目的にならない形でデザインしましょう。
また、クラウドファンディングをおこなう場合は、資金の使途を明確にし、収支報告をおこなうことが信頼につながります。
マナーを守ることは、推しやファンコミュニティのイメージを守ることにも直結します。
最近のトレンドは?
日本でもここ数年、センイル広告の掲示場所が急速に増えています。
推しの誕生日当日には、“センイル巡り”をするファンも多く、現地を訪れて写真を撮ることが定番化しています。
カフェを貸し切ってフォトブースを設置するスタイルも人気で、推しの世界観を体験できる推し活スポットとして注目されています。
海外では、タイやフィリピン、中国などでもセンイル企画がおこなわれており、ラッピング飛行機やランドマークタワービルに広告を出す大規模なケースも。
SNS時代に合わせ、AR広告やオンライン記念映像など、デジタル技術を取り入れた新しい形も生まれています。
推しの誕生日を「センイル広告」でお祝いしてみては?
センイル広告は、ファンの情熱と創意工夫が生み出した、“推し活の進化形”です。
誕生日を祝いたいというシンプルな想いが、街を彩り、世界を繋ぐ。
そんなセンイル広告は、ファンが主役のカルチャーとして広がり続けています。
初めて挑戦する人でも、手順を踏めば実現が可能です。
マナーを守りながら、あなたの推しを世界中に祝ってもらえる特別な瞬間をつくってみてはいかがでしょうか。
安心・安全のチケット売買サイトはチケジャム
「リセールってなんだか怖い…」
「ちゃんと入場できるチケットがほしい…」
「個人情報を悪用されたらどうしよう…」
そんな“チケット取引の不安”に寄り添ってきたのが、
累計300万人以上が利用する、安心のチケットフリマ「チケジャム」です。
チケジャムなら…
「安心決済」でお金のやり取りは運営が仲介
「あんしん補償プレミアム」で万が一も返金対応
「匿名配送」で個人情報が相手に伝わらない
良席・定価以下のチケットも多数出品中!
独自の安全システムで、はじめての取引でも安心してご利用いただけます。
韓流ブーム初期から長年にわたり韓国文化に親しみ、K-POPを中心に、音楽、ドラマ、映画、食、旅行のほか、言語や歴史まで幅広く探究してきた“韓国マニア”です。多彩なジャンルに触れて培った“総合力”を強みに、アーティストの魅力や最新のK-POPシーンをわかりやすくお伝えし、韓国をより身近に感じていただける記事づくりを心がけています。


