「チケッティング」は、インターネットでチケットを予約・購入することを意味します。K-POPアイドルグループを応援する人なら、一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
本記事ではチケッティングの意味や、日本と韓国でのチケッティング文化の違いについて解説します。チケットの取り方についても説明するので、ぜひ韓国のチケッティングに挑戦してみてください。
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チケッティングとは？
チケッティングは、英語表記の「Ticketing」からきています。チケットを予約したり購入したりする行為のことを指しますが、日本と韓国のチケット販売方法には違いがあります。
いったい、どのような違いがあるのでしょうか。詳しく説明していきましょう。
日本とのチケッティングの違い
日本で開催されるコンサートに行きたい場合、チケットサイトにて申し込みをします。
まず、先行販売が開始され、抽選申し込みを開始。コンサートが開催される1ヶ月くらい前になると、抽選ではなく先着での販売方法に切り替えられます。
購入したチケットは、電子チケットとして手持ちのスマートフォンに送られてくるか、紙チケットとしてコンビニで発券します。
韓国でのチケット販売方法は、チケットサイトにて販売されますが全て先着販売。
さらに、自分で座りたい席が選べるので、日本のようにチケットを発券するまで席がわからないといったことはありません。運がよければ1番前の席を確保できる可能性も。
これだけ聞くと「それならば、韓国のチケッティングのほうがいいのでは？」と思われそうですが、K-POPは世界的な人気を獲得しており、人気アーティストのチケット発売日には、世界各国からアクセスが集中。国境を超えたチケット争奪戦が繰り広げられるのです。
日本からチケッティングするには？
韓国にも大手チケットサイトが複数存在しており、グローバルサイト（外国人専用サイト）もあるので、インターネット環境さえあればパソコンからでもスマートフォンからでも購入できます。一部ではありますが、韓国のチケットサイトを紹介しましょう。
韓国の大手チケットサイト
NOL Ticket
2025年4月に「インターパークチケット」から「NOLチケット」にリニューアルしました。
1996年に韓国国内初のオンラインショッピングモールとしてオープンし、1998年にはチケット前売りサービス「チケットパーク」を開始。2000年にはFIFAワールドカップの入場券公式販売代理店に選定されるなど、チケットサイトとして大きな知名度を獲得しています。
日本語のほか英語や中国語にも対応しており、コンサートや演劇、伝統舞踊など多彩なジャンルのチケットを取り扱っています。
YES24 Ticket（예스24 티켓）
韓国の大手電子書店で、2015年に東方神起やSHINeeらが所属するSMエンターテインメントのチケット販売契約を締結。現在もさまざまなK-POPグループのコンサートチケットを販売しています。
残念ながら日本語対応はしていないので、購入の際には翻訳機能を使ってください。
Ticket Link（티켓링크）
1996年に設立された企業で、コンサート以外に美術館やeスポーツのチケットも取り扱っています。
韓国語のほか日本語、英語、中国語に対応。
Melon Ticket（멜론 티켓）
音源配信サイトMelonミュージックが2014年に開始したチケット販売サービスです。
韓国語だけではなく日本語、英語、中国語にも対応しています。コンサートのほか、演劇や映画、スポーツイベントなど幅広くチケットを取り扱っています。
実際にチケッティングしてみよう
韓国のチケットサイトがわかったところで、実際のチケッティング方法を解説。
順番どおりに実行していけば、あっという間にチケットがゲットできますよ！
会員登録
どのチケットサイトでも会員登録は必須。日本語に対応しているサイトが多いので安心してください。登録の際には名前や、メールアドレスの入力が必須になっています。
ここで注意するのは、パスポートに表記されている名前を入力すること。理由はチケットを引き換える際、本人確認としてパスポートの提示を求められるからです。
また、メールアドレスに関しても注意が必要。docomoやauなどのキャリアメールは、メールが届かなかったりエラーの原因になりやすいため、GmailやYahoo!、韓国のNAVERやDaumといったメールアドレスを使用したほうがいいでしょう。
行きたい公演を選択
チケットサイトにアクセスすると、そのサイトで取り扱っている公演の一覧が見られます。
全てのサイトで同じ公演が取り扱われているわけではなく、アーティストによって販売されるサイトが変わるので、推しのチケットを取り扱っているか確認しておきましょう。
どのサイトで販売されるかは、アーティストの公式SNSで発表されるので、SNSは必ずフォローしておいてください。
日にちと時間を選ぶ
行きたい日にちと時間を選びます。発売日当日は焦ってしまって選択ミスをする可能性もあるため、コンサートが数日間にわたって開催される場合は、事前に自分が行きたい日にちと時間を確認しておくといいでしょう。
Interpark Ticketでは、転売防止や不正なアクセスを制限するために、本人認証が完了したアカウントでのみチケットの予約が可能になりました。
本人認証とはスマートフォンのカメラアプリでパスポートを読み込んで登録するもの。事前に認証しておくことをおすすめします。
座席を選択
日にちと時間を選んだら、認証画面が表示されます。提示されたアルファベットを入力するものや、指示された画像をクリックしていくものなどサイトによってさまざまな認証方法があるので、落ち着いて入力しましょう。
ただ、NOLチケットにおいては注意が必要。チケット購入の際に本人確認が必須となっており、先に本人確認をしておかなければなりません。スマートフォンのアプリを使ってパスポートを読み込むのですが、チケット発売前に申請可能なので、時間があるときに済ませておきましょう。
認証が完了すると、会場の座席表が表示されます。まずはアリーナやスタンドなど席のタイプを決めます。自分が見たい位置をクリックすると、さらに詳細な座席表が出てきます。
このとき、グレーになっている席がポツポツと出現しますが、それはすでに購入された座席という意味。まだ購入可能な座席は色付きで表示されています。
しかし、現時点で購入可能の座席でも、誰かと一緒のタイミングで同じ席をクリックしてしまった場合は「すでに選択された座席です」などのメッセージが表示されるので、その場合は違う座席を選び直してください。
人気の公演は、迷ったり席を選び直している間にどんどん購入されていきます。グレーの席が増えていくのを見て焦ってしまうかもしれません。パニックにならないよう、冷静に空いている席を探し続けましょう。
チケット購入・決済
席をクリックして画面が変わったら、その席を購入する権利を得た証拠。
購入枚数が1になっていることを確認してメールアドレスや携帯電話番号（省略可能）など必要事項を入力してください。名前などの情報はログイン情報がそのまま引き継がれるため、あらためて入力する必要はありません。
チケット代金の支払いはクレジット決済やPayPalにておこなわれます。
日本で発行されたクレジットカードはエラーが出てしまうことがあるので、念のため2枚以上のカードを準備しておいたほうがいいでしょう。
チケット引換
日本では購入したチケットをコンビニで引き換えることができますが、韓国ではコンサート会場に設置されたチケットブースで引き換えることがほとんど。
ブースでは本人確認が行われるので、パスポートを忘れずに持って行ってください。
チケット購入に必要な韓国語
ここからは、チケッティングの際に覚えておくと便利な韓国語について解説。
これを機に、韓国語も覚えて、コンサートをより楽しいものにしましょう！
티켓팅 : チケッティング
チケットを手配する・予約するという意味で、英語表記「Ticketing」からきています。
韓国ではコンサートのチケットを取る際、抽選式ではなく先着式となっており、チケット販売サイトで自らチケットを買う行為のことを「チケッティング」と表現します。
티켓 오픈：チケットオープン
チケットの販売日のこと。
韓国のチケッティングは先着順なので、チケット争奪戦に勝つためにも、チケットオープンの日時をSNS等で確認しておきましょう。
첫콘：チョッコン
韓国語で「初めて」の「첫（チョッ）」と「콘서트（コンサート）」
を合わせた言葉。コンサート初日という意味で使用され、チケットの倍率も高くなります。
중콘：チュンコン
韓国語で「中」を意味する「중（チュン）」と「콘서트（コンサート）」を合わせた言葉です。
コンサートやイベントの真ん中を指しており、チケッティングが初めてなら比較的倍率が下がるこの日を選ぶといいかもしれません。
막콘：マッコン
韓国語で「最後」を意味する「막（マッ）」と「콘서트（コンサート）」
を合わせた言葉。ツアーの最終日を意味しており、最終日ならではのサプライズが準備されていることもあるため、初日に並び倍率が高くなる日です。
현장 판매：現場販売
会場でチケットが販売されるという意味で、当日券のことを指します。
前売りが売り切れた場合でも、当日券が販売されることがあるため、チケットが取れなかったからといって諦めないでください！ 販売についての案内は公式SNSで知らされるので、コンサート当日はSNSをこまめにチェックしましょう。
매진：売り切れ
チケッティングをするうえで、一番目にしたくない言葉。
人気アーティストのチケットは、販売開始から数分で売り切れてしまうことも珍しくありません。
처음이라 잘 모르겠어요.（チョウミラソ チャル モルゲッソヨ）
日本語で「初めてなので、よくわかりません」という意味。
チケットの引換場所がわからないとき、現場販売のチケットを買いたいとき、いきなり翻訳アプリを見せるよりも、この言葉を前置きとして使うと丁寧な印象があります。
본인 확인은 어디에요?（ポニン ファギヌン オディエヨ？）
日本語で「本人確認はどこですか」という意味です。
チケット引換の際には本人確認が必要になるため、場所がわからないときに聞いてみてください。
チケッティング成功のコツ5選
韓国では、チケッティングに勝つために友達や両親だけではなく、学校の先生に依頼したり、学校やインターネットカフェにある最新のパソコンを使って挑むという人も多くみられます。
日本にいながらチケット争奪戦に勝つのは至難の業。それでもチケッティングに参戦して勝ちたいという人のために、チケッティング成功のコツ5選を紹介します。
回線の速さをチェック
パソコンやスマートフォンを使ってチケッティングをするため、回線速度は重要なポイント。
有線LANがあれば、少しは回線速度を上げることができますが、Wi-Fiのみの場合は接続に時間がかかってしまうこともあります。
自宅にパソコンがない！ パソコンはあるけど回線速度が遅い！ という場合は、インターネットカフェがおすすめ。回線速度も安定しており、大きな画面で操作できるため、スムーズにチケッティングができます。
また、VPN（Virtual Private Network）を使用する人も増えてきました。VPNは韓国のIPアドレスを取得し、韓国国内からアクセスしているように見せる手段です。
チケットサイトによっては海外からのアクセスを制限される場合もあるため、いつになってもサイトに繋がらないということも。それを回避できるのがVPNです。チケッティングは秒単位で勝敗が決まってしまうため、少しでも確率を上げるためにVPNの導入を検討してみてください。
狙う席を決めておく
チケッティングは、サイトに繋がった瞬間から勝負が始まっています。当日は焦りから冷静な判断ができないので、あらかじめ購入予定の席を第5希望くらいまで決めておきましょう。
前方席はあっという間に埋まってしまうため、確実にチケットを手に入れたいなら、後方席から攻めていったほうがいいかもしれません。
支払い方法の確認・登録
チケッティングが成功した場合、代金はクレジットカードやPayPalで支払います。
しかし、日本で発行したクレジットカードは決済の際にエラーが出てしまうという報告も多いため、2〜3枚程度のクレジットカードを手元に準備しておきましょう。
カード番号を暗記していたとしても、緊張で忘れてしまうといったトラブルも考えられます。念には念を入れて、優先順位が高いカードから机の上に順番に並べておいてください。
素早い操作
チケットサイトは世界中からアクセスされています。そのため、一瞬の迷いや操作ミスが命取りに。
普段からパソコンに触れておくなど、地道な努力が必要です。特にインターネットカフェでチケッティングする場合は、時間に余裕を持って入室し、操作に慣れておくといいでしょう。
また、韓国と日本では時差がありませんが、数秒単位で勝敗が決まるチケッティングに勝つために、韓国の時間がわかるツールを準備するのがおすすめ。「네이버 시계」は、秒単位で表示してくれるので、パソコンの画面に表示させておきましょう。
粘り強い心
チケットサイトにつながると「あなたの前には何人待っていますよ」という意味で、待機番号が表示されます。人気アーティストになればなるほど番号も大きくなり、10万人待ちなんていうことも……。
ここで焦ってパソコンを触ってしまうと、さらに順番が遅くなる可能性もあります。ここは自分の番が来るのをじっと待ちましょう。
もし、チケットが取れなかったとしても諦めてはいけません。チケットを確保しても決済まで進まなかったチケットがキャンセル分として出てきます。1時間粘ってチケッティングできたという話もよく聞くので、何度もサイトにアクセスしてみましょう。
また、韓国国内の購入者はクレジットカード決済のみではなく、指定された口座にチケット代を振り込む方法も選択できるため、期日までに支払い完了しなかったチケットが「放出チケット」として売り出されます。
公演1週間前にキャンセル分のチケットが出ていたなんていう奇跡も起きるので、こまめにチケットサイトを見ておくことをおすすめします。
チケット購入後はどうする？
無事にチケッティングが成功したら、韓国までの交通手段を考えなければなりません。
チケットがあるのに飛行機が取れなくて、現地まで行けなかったということがないように、早めに行動しましょう。
韓国までの交通手段を調べる
コンサート日程に合わせて飛行機のチケットを取りますが、ゆっくりとした時間が取れる場合は、当日のトラブルを避けるためにコンサートの前日に韓国入りすることも検討しましょう。
飛行機は天候や空港の混雑情報によって出発が遅れたり、いつどのようなトラブルが発生するかわかりません。時間があったらコンサートと一緒に観光も楽しむくらいの気持ちで、余裕を持って行動しましょう。
予定が悪くなったらキャンセル・リセールも考えて
日本と韓国のチケッティングで大きく違うのは、購入方法だけではありません。韓国のチケットはキャンセルも可能。
キャンセル料はチケットサイトや公演によって変わりますが、チケットが無駄にならずに少しでもお金が戻ってくるのはうれしいですよね！
また、公式リセールシステムを導入していることもあるので、都合が悪くなった場合はリセールすることも考えてみてください。
チケッティングでは、チケット代のほかに「予約手数料」が加算されます。
これはシステム利用料や発券手数料にあたるもので、850円ほどです。予約手数料はチケットを予約した翌日から発生し、チケットをキャンセルしても予約手数料の払い戻しはありません。
当日のチケット引換は会場で
チケットは当日に会場に設置されたチケットブースでの交換となります。公式SNSでグッズ販売案内とともに、チケット引換時間も告知されるので、SNSをチェックするようにしましょう。
チケットを引き換える場合は、パスポートで本人確認が行われます。
また、セキュリティが厳しいアーティストの場合は、購入完了画面やファンクラブ会員証、決済の際に使用したクレジットカードの提示を求められることもあるので注意が必要。
韓国ではチケットの転売や、代行会社に依頼してのチケット購入が認められていないため、引き換えに必要な提示物を1つでも忘れた場合、チケットが受け取れません。「聞いていない」「知らなかった」「見ていなかった」は通じないので、公式からの案内を何度も読み込んでください。
チケッティングに挑戦してみよう！
チケッティングは、最初はハードルが高いと感じるかもしれません。ただ、韓国でしか味わえない楽しさや臨場感を感じたい方にはおすすめです。チケッティングが近づくにつれてSNSも賑わいだすのがひとつのイベントのようで、遠足前のワクワクした気持ちも味わえます。
あまり固くならず、楽しむ気持ちでチケッティングに挑戦してみてください！
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そんな“チケット取引の不安”に寄り添ってきたのが、
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韓国で人の優しさに触れ、そこからK-POPやファッション、コスメ、グルメ等に興味を持つようになりました。SHINee、SUPER JUNIOR、AB6IX、n.SSign推し。推しのためなら軽く海を飛び越えます。韓国語も勉強中ですが万年初心者。
